2025年「がっかりだった新車」7選――買って後悔しないために知っておきたいモデル

パワー不足のSUVから割高すぎる電動バンまで、2025年に「がっかり」と評価された新車7台をピックアップ。なぜ購入者の期待を裏切る結果となったのかを、モデルごとにわかりやすく解説します。

車レビュー
2025年12月31日

目次

はじめに

2025年、自動車メーカー各社は電動化、洗練されたデザイン、性能向上を約束しました。しかし実際には、多くの新型車が期待を裏切る結果となり、購入者は失望し、ディーラーは販売に苦戦しました。本記事では、今年とくに評価が低かった新車――パワー不足のSUV、高すぎる電動バン、後退感のある高級車など――を取り上げ、なぜ約束を果たせなかったのかをモデルごとに解説します。

1. シボレー・エクイノックス/GMC・テレイン――弱点は同じ、価格だけが違う

2025年モデルのエクイノックスは、ハイテク志向のコンパクトSUVとして売り出されました。しかし搭載される1.5リッター直列4気筒ターボは出力が控えめで、動作音も大きいというウィークポイントがあります。ハイブリッド仕様も上位エンジンも用意されておらず、性能・燃費の両面で競合に水をあけられました。装備が充実したインテリアでも、こうした欠点をカバーしきれていません。GMC・テレインは実質的にエクイノックスの上位グレードで、同じ機械的な弱点を抱えながら価格だけが高め。「価格に見合う価値があるか?」という点で疑問が残るモデルです。

2. フォルクスワーゲン ID. Buzz――未来感は満点、でも実用性で失速

ID. Buzzはレトロ調デザインの3列シート電動ミニバンとして、200マイル(約320km)の航続距離を売りに登場しました。しかし実際の航続距離は200マイルをわずかに超える程度で、ファミリーEVとして期待される水準には届きませんでした。さらに価格は7万ドルを超え、購入者にとって大きな経済的負担に。フォルクスワーゲンが大幅な値引きキャンペーンを実施し、最終的に2026年モデルが生産中止となったことは、商業的な失敗を象徴しています。結果として、多くのオーナーが高額で性能の物足りない車を抱えることになりました。

3. ホンダ・プロローグ――中身はシボレー・ブレイザーEVのリバッジ

ホンダの新型電動SUVとして登場した「プロローグ」は、実態としてはシボレー・ブレイザーEVをリバッジ(リバッジ=外観だけ変えた兄弟車)したモデルです。プラットフォームはGM由来の信頼性問題をそのまま引き継ぎ、差別化もほぼないまま高価格で販売されたため、購入リスクが高い1台となっています。さらにホンダがGMとの提携終了を発表したことで、長期サポートへの不安が一気に広がりました。「本物のホンダ」というより、コピー品のような印象を残すモデルです。専用EVプラットフォームを持たないため、ブレイザーEVの品質課題を多く引き継いでしまっています。

4. BMW X3――プレミアムブランドなのに、プレミアム感が足りない

2025年モデルのBMW X3は、内装の質感が「安っぽい」と批判されています。プラスチック素材が目立ち、物理スイッチも減らされ、操作感も後退した印象です。エンジン性能は依然として優秀ですが、価格に見合う魅力としては弱め。BMWに「プレミアムな上質さ」を期待する買い手にとっては期待外れになりがちで、価格の高さと特徴的な高級装備の不足から、こだわり層への訴求力が落ちています。

5. アウディ Q5――兄弟車Tiguanとの差は「バッジ」だけ?

アウディ Q5は、フォルクスワーゲン Tiguanと同じプラットフォームを共有しながら、価格はかなり上に設定されています。インテリアは画面中心の設計で、物理的な操作部品が少なく、見た目は派手でも実用面ではかえって使いづらい場面も少なくありません。Tiguanと比べると、Q5の強みは「アウディというバッジ」に集約されてしまっており、実用性とコストパフォーマンスを重視する買い手にとっては割高に映る一台です。

6. アキュラ ADX――ホンダ HR-Vの軽い化粧直し

アキュラのADXは「手頃な小型プレミアムSUV」と位置づけられていますが、実態は外観をリフレッシュしたホンダ HR-Vに近い存在です。信頼性で評価されてきた2.0リッターエンジンに代わり、ヘッドガスケットの不安が指摘される1.5リッターターボを搭載し、価格はHR-Vより高め。信頼性とコストパフォーマンスを重視する買い手にとっては、価値を見出しにくい1台になっています。デザインや走行性能でも、プレミアム価格を正当化する要素は乏しいと言わざるを得ません。

7. ボルボ EX90――1,000万円超えの“レモン(ハズレ車)”

ボルボのフラッグシップEV「EX90」は、6桁ドル(=日本円換算で1,000万円超)クラスの価格設定で、最先端技術と贅沢な内装を約束したモデルです。しかし実際のオーナーからは、頻発するソフトウェア不具合、機能しないデジタルキー、その他多数の信頼性問題が報告されています。発売は「災害級」と評されることもあり、集団訴訟やソフトウェアの大規模な作り直しにまで発展しました。EX90は、買い手にとって「価格に見合う価値」より「トラブルの多さ」が目立ってしまう、リスクの大きな1台と言えます。

まとめ

パワー不足のエンジンから割高すぎる電動バンまで、2025年の「がっかり新車」たちは、自動車業界全体に共通する大きな課題を映し出しています。それは、イノベーションと信頼性・価値のバランスをいかに取るか、ということです。購入者がチェックすべきなのは、カタログ上のスペックだけではありません。長期的なサポート、リセールバリュー、実際の走行フィーリングまでを含めて、しっかり見極める必要があります。情報を集めて慎重に判断すれば、こうした失敗作の落とし穴を避け、より賢いクルマ選びができるはずです。

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